inVisible Play city
- 都市は見えない遊び場 -
アーティストの視点で都市を「遊ぶ」
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生活者・労働者・観光客など様々な人が往来する都市には、日々変化するユニークな企業広告や、各国のレストランから漂う香ばしい料理の匂い、そしてJ-POPやJAZZなどの音楽など、常に五感を刺激するにぎやかな情報が溢れています。この賑やかな空間をひとつの「遊び場」と見立てた時、私たちはどのような楽しみを見つけられるでしょうか。
インビジブルは2018年に開催された「六本木アートナイト2018」にて、都市を舞台に参加型作品やプロジェクトを発表する3組のアーティストによる展覧会「inVisible Playcity ー都市は見えない遊び場ー」を企画しました。この展覧会では、バカバカしくて思わず笑ってしまうプロジェクトや、人の嗅覚や味覚を通じて自分の記憶を思い出させる作品を紹介し都市の楽しみ方を提案しました。
プロジェクト期間:2017年6月-2018年6月
展示会期:2018 年5月26日(土)10:00~27日(日)18:00
会場:ヒルズカフェ(東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド 2F) -
地域資源としての暗闇と静けさの再定義
本事業では夜の森に広がる暗闇や静けさを単なる寂しさではなく、過去の記憶に耳を澄ますための貴重な資源と捉え直すことから始めました。土地が持つ固有の環境をネガティブに捉えるのではなく、表現の土台として再発見することで、この場所でしか成立しえないプロジェクトの核を構築しました。
住民参加による表現と関わりしろの創出
制作過程では影絵師や音楽家を招聘し、幅広い世代が参加するワークショップを開催しました。この町にいたかもしれない生き物をテーマに住民自らが影絵を制作するプロセスを通じて、祭りへの主体的な関わりしろを深めていきました。専門家と市民が共に手を動かすことで、個々の創造性が祭りの風景の一部となる仕組みを整えました。
多様な組織との協力による一体感の醸成
富岡町役場や地元行政区、さらには外部のプロジェクト団体とも強固な協力体制を構築しました。会場となる夜の森公園一帯に巨大な大風呂敷を掲げるなど、行政の協力と民間のアイデアを掛け合わせることで、住民の彩りと一体感が溢れる舞台を創出しました。組織の枠を超えた連携が、多層的なプログラムの実現を支えました。
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幅広い世代と地域からの来場
2026年2月15日のイベントには約120名が集まりました。参加者は30代から40代の現役世代を中心に県内外から幅広く集まり、遠くは福岡県から足を運んでくださる方も見られました。多様な層が夜の森という場所に集結したことは、この地が持つ潜在的な集客力とプログラムへの関心の高さを証明するものとなりました。
地域への自信と継続的な関係性の構築
地元住民の中に桜のない時期の夜の森でもこれだけの人が集まれるという自信と継続を望む強い意志が生まれたことが大きな成果となりました。また山形県から参加した学生が次回の町行事への協力を申し出るなど、単発のイベント消費に終わらない関係人口の具体的な創出も確認でき、地域外との新たなつながりが芽生えています。
新たな風物詩としての自律的発展
本プロジェクトを一時的な取り組みで終わらせるのではなく、活動を継続していく方針です。たまゆらの盆を夜の森の新たな風物詩として育てていくための土壌が整い、住民自らが土地の魅力を更新し続けるための社会実験となりました。
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参加アーティスト:井上尚子、Catherine D'lgnazio、 苦瓜推進協議会
グラフィックデザイン:土屋勇太
会場構成:R.S
写真撮影:木暮伸也
企画・制作:NPO法人インビジブル
主催:六本木アートナイト実行委員会